ワンダー・フィルム、上半期は純利益3.8元以上 黒字転換果たす

2023/07/5 22:30

中国の映画館チェーン大手「ワンダー・フィルム」は7月3日、今年上半期は収益が3.8億~4.2億元(約76~84億円)、損失額が5.81億元(約116億円)の見込みと発表した。また売上高は前年同期比で35.6%~39.7%増となる67億元~69億元(約1340~1380億円)で、黒字転換を果たしたという。

事業分野で見ると、放映面について、上半期は新規オープンした映画館が直営6か所、非直営29か所の計35か所であった。2023年6月30日現在で国内の所有映画館数は計857か所、スクリーンは7,203か所であり、このうち直営映画館が708か所でスクリーン6,149か所、非直営が149か所でスクリーン1,054か所である。またマーケットシェアは去年同期を0.5ポイント上回る16.8%であった。

コンテンツについては、この上半期にプロデュース作品として「流転の地球2」、「熊出没:伴我熊芯」、「宇宙探索編集部」、「倒数説愛你」(Yesterday Once More)、「申紀蘭」がリリースされたほか、TVドラマでは「他是誰」がCCTVの8チャンネルやアプリのYOUKUで放映され、かなりの好評価や視聴率を集めている。

ワンダー・フィルムは下半期について、この夏は「八角籠中」、「封神第一部」、「長安三万里」、「碟中諜7」、「超能一家人」など人気作品が目白押しとなり、中国の映画市場は急速な回復傾向を維持する見込みと発表している。

(中国経済新聞)