複数の消息筋によると、アメリカのワクチンメーカーModerna社が、早ければ7月5日に上海で、中国で初めてとなる投資事業実施を発表するという。
投資額は最近の上海での外国企業によるものとしては最も高いものとなりそうであり、関係者によると中国の複数場所で合計10億ドル(約1450億円)以上の事業を展開するという。詳しくは契約の当日に発表される。
Modernaは今年5月、上海市閔行区に資本金1億ドル(約145億円)で、イギリスのModerna Biotech社が株主となるバイオテック会社を設立した。この際にModernaはメディアに対し、「当社は中国市場に参入し、mRNAプラットフォームを中国に提供する機会を探っている」と述べている。
7月4日現在の情報によると、この会社は「美徳納(中国)的生物科技公司」といい、メンバーは少なくとも執行取締役のChristoph Brackmann氏、監査役2名、スタッフ1名の計4人である。
Modernaは、バイオ技術mRNAにより新型コロナウイルス対策に大きく貢献している。ドイツのワクチンメーカーBioNTechとともに世界で先駆けてmRNAワクチンを供与しており、この技術は今後、腫瘍や心臓病などの治療などにも利用されそうである。
(中国経済新聞)