興行収入50.35億元(約1001億円)、中国最大のヒットを記録したアニメ映画『哪吒之魔童降世(Nezha: Birth of the Demon Child)』の続編が2024年に中国で公開される見込みだ。
続編のタイトルは『哪吒之魔童鬧海』。本作を手掛ける「光線伝媒(ENLIGHT MEDIA)」は6月30日に行なった決算説明会で「哪吒之魔童鬧海の制作は順調に進んでおり、来年の公開を予定している」と発表した。
哪吒シリーズ第2作目となる『哪吒之魔童鬧海』は前作同様、餃子氏が脚本・監督を務める。中国国家電影局が発表した「2022年3月の全国映画脚本の申請・公示に関する通知」によると「天界での苦難の後、哪吒と敖丙の魂は救われたが、肉体は散り散りになってしまった。太乙真人は、秘宝・七色宝蓮を使って二人の肉体を作り直そうと計画するが、その過程で彼らは多くの困難に遭遇する」と1作目のその後を描いている。
主人公の哪吒は、中国の古典神怪小説『封神演義』に登場する少年神。これまでに何度も映画化されており、1979年に公開された『ナーザの大暴れ(原題:哪吒鬧海)』は、1980年のカンヌ映画祭にも出品された中国を代表する名作アニメ。そして、それから40年後の2019年に公開された前作の『哪吒之魔童降世』は、餃子氏が『ナ―ザの大暴れ』に大胆な改編を加え制作した作品だ。
制作会社「光線伝媒」は「公開日はまだ未定ですが、皆さん楽しみに待っていてください」と話しており、その動向が注目される。
(中国経済新聞)