ブロマンス(bromance)時代劇ドラマ『陳情令』が日本でもヒットし、本作で主役を演じたワン・イーボー(王一博)の人気も高まっている。また最近では6月1日に日本で開催された「シャネル(CHANEL)」のショーに、小松奈菜、二階堂ふみ等とともにゲスト出演したことでも話題となった。
ワン・イーボーは、2014年に中国人と韓国人5人からなるボーイズグループUNIQ(ユニーク)でデビューし、リードダンサー兼リードラッパーを担当。その後、グループとしての活動が困難となり、ソロでの活動に専念しドラマや映画への出演を開始した。2019年に放送された『陳情令』が中国WEBドラマ動画再生回数No.1を記録する大ヒットとなり、その後も『有翡~Legend of Love』、『超能力チーム~僕らのおかしな青春』、『風起洛陽~神都に翔ける蒼しき炎』、『氷雨火』など数々の作品に出演している、今最も旬な中国人俳優の1人だ。
5月28日、中国のキッチン家電メーカーROBAN(老板電器)は、ワン・イーボーをアンバサダーとして起用すると発表した。その後、同社の公式Weiboアカウントで、「あなたの両手を甘やかす」をコンセプトに、食事の後片付けを助ける食器洗浄機と手を伸ばすワン・イーボーのポスターを公開している。
中国では新型コロナウイルスの流行以降、洗浄や殺菌機能のついた食器洗浄機を購入する人が増えている。中国の市場調査会社AVC(奥維雲網)によると、2017年~2022年の中国における食器洗浄機を扱うメーカーは年間約18.6%成長しており、そのうち2022年の食器洗浄機小売売上高は、前年同期比2.9%増の103億元を記録している。
また国盛証券の研究によると、食器洗浄機の購入者の多くが90年代以降に生まれたZ世代で、北京・上海・広州・深センなど大都市に住む30歳以下の女性から絶大な支持を受けるワン・イーボーのアンバサダー起用は、食器洗浄機の購入者層と一致している。
ROBANは6月12日午後、売り上げが5%上昇したと発表。ワン・イーボーのアンバサダー起用は、販売戦略として大きな効果を発揮している。
(中国経済新聞)