中国鉄道局はこのほど、2022年の鉄道状況の総括を発表し、コロナ渦で新規路線を開通、環境対策も一段と進歩している。
中国鉄道局が発表した「2022年鉄道統計公報」の内容は以下の通りである。
1.コロナ対策の上でスムーズな運行が進み、年間の貨物輸送量は前年比4.4%増の 49.84億トン、乗客の数は16.73億人であった。
2.輸送の安全が維持され、全国的に重大な事故などは発生しなかた。
3.路線網が一段と拡大し、固定資産投資額は7109億元(約14.1兆円)、新規開通距離は4100キロメートルでうち高速鉄道が2082キロメートルであった。総営業距離は15.5万キロメートル、うち高速鉄道が4.2万キロメートルとなっている。
4.基準体系の整備が進み、新たに国家基準6項目、業界基準31項目、計測の規程やルール2項目が発表された。さらに中国が中心となって制定した国際標準化機構(ISO)、国際鉄道連合(UIC)、電気電子学会(IEEE)の基準6項目も発表された。
5.技術的な進歩を果たし、鉄道に関する重点実験室13か所、工程研究所13か所を認定した。また業界内で特許27件が第23回中国特許賞に選ばれたほか、主な技術革新項目として320件が登録された。
6.環境対策も進歩しており、標準炭/100万トンキロのエネルギー消費量は前年比0.17トン減で、化学的酸素要求量(COD)は同158トン、二酸化硫黄の排出量は1112トンそれぞれ削減された。
(中国経済新聞)