世界3大映画祭の一つである第76回カンヌ映画祭が現地時間16日に開幕し、コン・リー(鞏俐)、チュー・イーロン(朱一龍)、グァン・シャオトン(関暁彤)、キティ・チャン(張雨綺)がオープニングのレッドカーペットに登場した。そのなかでも、『Only the River Flows』に主演しているチュー・イーロンが注目を集めている。
『Only the River Flows』(中国語:河辺的錯誤)は、2023年カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートされている。本作でメガホンを執ったウェイ・シュジュン(魏書鈞)監督は、2018年カンヌ国際映画祭の短編部門で審査員特別賞を受賞した『On the Border』で注目を浴び、2020年には『Striding Into the Wind』がカンヌ・レーベルに選出されている。
『Only the River Flows』は、警察官のマー・ジュ(馬哲)が複数の容疑者による謎の殺人事件に挑むサスペンスで、真実に翻弄され、不安と不条理の中で次第に現実との区別がつかない状態に陥る様子を緊張感ある映像で描き出している。本作は、中国の作家・余華(ユイ・ホア)の作品を映画化したもので、海外では12月からの公開が予定されている。
本作で主人公のマー・ジュを演じるチュー・イーロンは、1988年生まれの35歳。2009年映画『再生縁』でデビューし、その後、中国の歴史ドラマ『ミーユエ 王朝を照らす月』、
『Royal Sister Returns』など多くの映画、ドラマに出演、2018年に出演した『鎮魂』は、動画再生回数36億回を突破、ウェイボーによる『2018年度ドラマ大賞』にて人気ドラマ第1位を獲得している。チュー・イーロンは、端正な顔立ちと、高い演技力、仕事への真摯な態度が中国で高く評価されており、海外でのファンも急増している。
(中国経済新聞)