女優との浮気や、薬物への言及、女性への侮辱、金銭崇拝を含む歌詞で不買運動が起きている歌手の「PGONE」が、最近になって芸能活動の再開を試みた。だが、彼がアカウントを登録してから新曲発表までの24時間の間に、SNSには大量の苦情が寄せられ、彼のアカウントは再び閉鎖された。

近年、強姦、薬物乱用、売春、脱税などの違法・犯罪行為により、メディアに登場する機会を失った著名人が数多く存在する。その一方で、一定期間出入り禁止になった後、芸能活動を再開するため見逃してくれるよう懇願したり、短い動画を作って注目を集めたり、ライブ配信でグッズを売って儲けたりする「不良芸能人」が出てきている。

現在、中国の「不良芸能人」に対する規制は、制度的な規範を含む多面的なものとなっている。2021年、中国演出業界協会は「芸能界出演者自主管理措置」を策定し、「不良芸能人」に対して、1年、3年、5年、あるいは永久に芸能活動を禁止することが可能となった。また、「エンターテインメント分野の包括的管理に関する通達」では、違法・非倫理的な芸能人に対するペナルティの強化や、違反した芸能人が立場を変えて芸能活動を再開することへの禁止を呼びかけている。

これらの制約はすべて、有名アーティストへの警鐘となっており、いつの時代も、どの業界においても、不祥事には代償が伴う。芸能界における芸能人の自主管理措置は、自粛期間や復帰申請の手続きについても定めており、「不良芸能人」に対するペナルティが等しくなるように、公平性を考慮し、素行を改め芸能界へ戻るための道筋を示している。

（中国経済新聞）