中国インターネット情報センターが発表した第49回「中国インターネット発展状況統計報告」によれば、2021年12月末現在、テレワーカーの規模は前年同期比35.7%増の4億6900万人に上り、規模の増加率が非常に高いネット応用の一つになった。
現在、ビジネスパーソンの多くがオンラインとオフラインを結び合わせたハイブリッド勤務スタイルになじんでいる。テレワークがもたらしたのは単なる働く場所の転換だけではなく、勤務スタイルの転換という意味がより大きく、企業の管理方式、個人のキャリアアップ計画、さらには配置するツール・施設などあらゆる面で新たな挑戦となることは明らかだ。
調査研究によると、回答者がテレワークの最大のメリットとして挙げたのは「通勤が不要で、多くの時間を節約できる」ことだった。「働く環境がより自由で快適になり、働く時間もより柔軟に配分できる」のもメリットだ。自宅に自分専用の仕事コーナーを作った人がいれば、仕事はやはり家の外の方がいいという人もいる。例えばシェアオフィスやカフェ、書店、有料の自習室などをより好んでいるという。
柔軟なテレワークスタイルだが、すべての人に適しているわけではない。一部の人は「仕事と生活の切り替えがますます曖昧になるので、テレワークをするには強い自己管理能力が必要になる。それがあって初めて仕事と生活をきちんと計画的に行える」との見方を示す。また「人と会う機会が少なく、同じチームのメンバーとの必要な付き合いができなくなる」とする人もいる。