清明節シーズンの映画興行収入が37億円を記録、「すずめの戸締まり」が第1位

2023/04/7 10:00

2023年、清明節シーズン(4月5日21時頃)における映画興行収入は1億9400万元(約37億円)を記録した。そのうち新海誠監督の「すずめの戸締まり」が5296万元(約10億円)で興行収入トップに立ち、2位は「忠犬八公」で3530万元(約6億7200万円)、3位は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で3351万元(約6億3800万円)だった。

今年の清明節シーズンは3月31日から清明節の当日(4月5日)までで「了不起的夜晚(To Be Continued)」「忠犬八公」「龍馬精神(Ride on)」「タイタニック」3Dリマスター版など16作品が好調で、その他にも「名探偵コナン:黒鉄の魚影」が上映されていた。

昨年は新型コロナウイルスの影響により、全国の映画館が休館したことで清明節シーズンの興行収入は、わずか1億2200万元(約23億2000万円)だった。

清明節当日に公開されたのは「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」1本のみで、「すずめの戸締まり」と「忠犬八公」は1~2週間ほど前から公開されていた。

そのうち「すずめの戸締まり」は、公開2日目にして早くも3億元(約57億1000万円)の興行収入を達成、中国における日本映画の1日における最高記録を更新した。同作は、今年の国内興行収入が第8位に入り、本作の累計興行収入は6億4000万元(約122億円)となっている。また同作は第46回日本映画アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞し、第73回ベルリン国際映画祭では最高賞にあたる「金熊賞」コンペティション部門にノミネートされた。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、任天堂から発売されたゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を原作としており、配管工のマリオと弟のルイージが、世界を危機から救おうと地下迷宮を突破する物語となっている。

「忠犬八公」は1987年に日本で公開された映画「ハチ公物語」のリメイク版で、シュー・アン(徐昂)監督がメガホンを執り、フォン・シャオガン(馮小剛)とジョアン・チェン(陳冲)のダブル主演となっている。

(中国経済新聞)