移動通信関連の業界団体であるGSMAが発表した年次報告「中国モバイル経済発展2023」によると、中国の5Gの接続数は2025年に世界で初めて10億に達し、2030年には全世界の3分の1近くとなる16億に増え、製造業やサービス業での利用が広まると示されている。
世界最大の5G市場である中国は、2022年末の時点で接続数が世界全体の60%以上に達している。
携帯電話市場がほぼ頭打ちとなり、中国もユーザー数の伸びが安定成長期に入っている。2030年の予想として、今より4100万人増えて合計13.3億人となり、普及率は89%に達すると見られている。
年次報告によると、2022年、モバイルサービスはGDP全体の5.5%を占め、生産額1.1兆ドル(約146兆円)であった。5Gの基地局は2022年に新たに88.7万カ所が建設され、年末の時点で合計230万カ所以上となっている。
中国でも4Gや5Gが主流となり、これまでの通信規格(2G、3G)が淘汰されつつある。これらは現時点で各種IOT事業に対応しているが、2025年までにはほぼサービスが終了すると見られている。
(中国経済新聞)