上海市、1~2月の貿易額が過去最高に

2023/03/24 12:00

上海の税関によると、上海市の2023年1~2月の貿易額は去年の同じ時期より0.7%増え、過去最高となる6815.6億元(約13.1兆円)に達した。このうち輸入は4159.9億元(約8.0兆円)で、去年の第4四半期の4.7%減から4.7%増に転じ、輸出は4.9%減の2655.7億元(約5.1兆円)であった。

これについて、一般貿易と民間企業が「原動力」となっている。一般貿易は2.5%増の3980.2億元(約7.66兆円)で、貿易総額に占める割合は去年の同じ時期より1ポイント増えて58.4%であった。また貿易実績のある民間企業は1.1%増えて2.6万社となり、これらの合計額は13.1%増の2084.8億元(約4.0兆円)、同じく総額に占める割合は3.6ポイント増えて30.6%となり、貿易の規模や中身の改善に役立っている。

また、RCEP加盟国との貿易額は2.5%増の2318.7億元(約4.46兆円)と堅調ぶりを示し、EUとの貿易額も高級ガソリン車の輸入や新エネ車の輸出が伸びたことで5%増の1374.5億元(約2.65兆円)、総額の20.2%を占めた。一方でアメリカは8.6%減の765.2億元(約1.47兆円)であった。

輸出は新エネ車の成長に支えられ、EV有人車は61.1%増、リチウム電池は194.8%増、太陽光電池は58.9%増でともに去年第4四半期の好調を維持し、これらの合計割合は5.4ポイント増えた。一方で、ノートパソコンは48.7%減、携帯電話は18.6%減で、デジタル製品がやや足を引っ張った。

輸入も回復傾向であり、自動車、医薬品などがその主因となっている。現場での買い物が再開されつつある中、品目別に見た輸入額は自動車が72%増、金が58.4%増、医薬品が44.5%増であった。また生活用品もかなりの伸びを示し、植物性食用油が36.5%、果物が36.3%、乳製品が26.9%、肉類が13.8%の増加だった。さらにエネルギーや鉱産物などの生産財も増えている。2月の中国の製造業PMIは前月比2.5プラスの52.6で、景気が上向きである様子がうかがえる中、1~2月の品目別輸入額として砂鉄が15.3%増、石炭が59.3%増、ボーキサイト粉末が192.4%増などとなっている。

(中国経済新聞)