韓国のメディアによると、現地時間2月7日、疾病管理庁の池栄美(チ・ヨンミ)庁長が記者会見で、「中国国内で新型コロナウイルスが落ち着き感染者が減少傾向にあると見られ、中国からの入国時の検査は予定通り継続するが、中国人への短期ビザ発給制限の前倒しでの解除を検討する」と述べた。
韓国政府の中央防疫対策本部が4日に発表したデータでは、この日の中国からの入国者は陽性率がゼロであった。中国からの短期滞在者に対して入国時検査を実施して1か月余りで初めてのことである。
これ以前の韓国側のデータでは、中国からの入国者の陽性率は1%前後で、1月28日はわずか0.4%であった。今回この数字がゼロになったことで、入国時検査の廃止や中国人への短期滞在ビザの発給再開の時期がいつになるのか、改めて関心が寄せられている。
韓国政府は去年12月30日に、中国人に対する短期滞在ビザの発給や中国発の航空便の増便計画を中止したうえ、中国からの渡航者に対して出発前と到着後の検査を義務付けるようになった。
一方、在韓国の中国大使館は1月10日、韓国人に対する訪問、ビジネス、観光、治療、トランジット
および一般用のビザ発給を中止すると発表した。
そして韓国は1月27日、中国人に対するビザ発給停止措置を2月28日まで延長すると発表した。その後、中国外務省の毛寧報道官は、定例の記者会見で「韓国からの入国者に対し2月1日からPCR検査を実施」について答えた際に、「残念なことに一部の国が中国に対して差別的な入国規制措置をしつこく実施している。中国としては断固反対し、必要な対抗措置を講じる理由がある」と述べている。