中国の自動車メーカー「上海汽車集団」(上汽)は、新エネ車の販売について、「2025年には全販売台数の40%とし、2022年の100%増とする」と発表した。今年1月~11月の新エネ車販売台数は前年比45.8%増の93万台で、年間100万台を超える勢いである。
上汽グループ各社の新エネ販売台数について、上汽の乗用車は前年比43.3%増の21.1万台、「上汽大通」(Maxus)は同68.6%増の3万台、「上汽VW」は84%増の9万台、「上汽GM」は110.4%増の 4.4万台、「上汽GM五菱」は34.8%増の53.5万台となっている。
また上汽は、2022年に新ブランドである「飛凡」(Feifan)と「智己」(Zhiji)の納入を始めた。「智己」はすでに4545台を納車しており、「飛凡」は納入開始の11月に1501台を納車している。
上汽集団はまた、主力であるEVやHVのほか、燃料電池車も本格取り組みをしている。2022年6月に「捷氢科技」(SHPT)が、グループ内スタートアップ企業として初の上場を目指し、上海証券取引所のホームページで目論見書を公開した。実現すれば国営自動車会社の子会社としても初の上場となる。
中国の乗用車市場で販売増に大きく貢献している新エネ車は、販売の規模もマーケットシェアも業界の予想を超えている。期待感の高い中、複数のメーカーが2025年に100万台に乗せるとの目標 を掲げている。
「長安汽車」の朱華栄(Zhu Huarong)会長は今年6月、2025年の新エネ車販売目標を105万台と発表し、東風汽車集団(Dongfeng Motor Coporation)の共産党委員常務委員である尤峥(You Zheng)副総経理は今年11月、同じく2025年の新エネ車販売台数を100万台とすると述べた。また広州汽車集団は2025年に87.5万台を目指し、理想汽車(Li Auto)も2021年に「2025年までに160万台に到達する」と表明している。
(中国経済新聞)