上海市政府の常務委員である張為副市長は、10月13日午前の記者発表会で、交通に関する向こう10年間の計画を定めた「上海市交通発展白書」について説明した。市民の都市という理念の実行を目指し、交通の利便化や手段の拡大を進めて都心部の通勤時間を45分以内とし、通勤に60分以上かける人の割合を一段と減らすよう努めるとされている。さらに、どの世代も友好性を高めて効率を優先するなど、交通の秩序や安全性を改善していくという。
具体的には、中国全体の交通ネットワークに取り込み、長江デルタとの一体化を支え、市の都市計画と協調させて、多様な形で発展させていく総合的な交通体系を築くとしている。これにより、長江デルタの主要都市までは2時間、上海大都市圈の主な地域とは1.5時間で結ぶという「スマート体系」を築く。
また、「交通インフラのスマート化、交通手段の自動化、交通サービスのマネジメント、交通整備の双生化」という仕組みをほぼ確立し、移動は「切符1枚」、輸送は「オーダー1件」、料金は「バーコード1つ」という「エコを基盤」としたものとする。
(中国経済新聞)