上海市当局は7月28日、公共の自動車や一般の乗用車の全面的な電気化を促し、液化天然ガス、バイオマス、燃料電池による大型トラックの走行場所および普及を拡大するための「カーボンピークアウト実施案」を発表した。
2021年から新エネ車の普及率が急激に増えており、排気量の大きなエンジンからモーターへの切り替えが進む上海市は、地元交通委員会が発表した「2021年上海エコ交通発展年次報告」によると、2021年の新エネ車の新規利用台数は前の年を110%上回る25.4万台で、過去最高となった。このうち、年々増え続けている自家用車の割合が71%となっている。
上海市は、電気自動車(EV)のほか、液化天然ガス、バイオマス、燃料電池による大型トラックの利用や拡大も進んでおり、様々な技術やエネルギーにより交通分野における脱炭素化を目指している。国家発展改革委員会が今年3月に発表した「水素産業中長期計画(2021-2035年)」によると、水素は今後、国のエネルギー体系における重要な部分で、末端側で低炭素化を果たす媒体となり、水素産業は戦略的新興産業やこれからの産業が目指すべき方向となると示されている。
上海市は、2025年までに水素ステーションを70か所建設し、走行台数を1万台以上に伸ばしていくなど、燃料電池車に関する産業を世界レベルに成長させるとの計画を立てている。
(中国経済新聞)