中国で不動産業界の上位100社に数えられる宝竜地産が7月26日、7月25日が期限である2129.4万ドルの手形の元金と利息が未返還であると発表した。この1週間で100社のうち4社が同様の事態に陥っている。
宝竜地産はまた、期限が2022年11月8日である2022年次期分の手形およそ3725.9万ドルとその利息分についても、未返還であると発表した。様々な融資元をあたってはいるが期日までに返還できるかは未定という。
今年4月29日に宝竜地産が発表した2021年度の業績を見ると、年間の契約金額は前年を24%も上回り、1012.3億元に達している。また営業収入は前年比12%プラスの399.0億元であった。1000億の大台にのってほどなく、今回の国外債務違反が告げられたわけである。
今年前半は、2021年に全事業案件の約71.8%、保有地の67.1%を占めた長江デルタ地帯で、コロナの影響からか売上高が漸落しており、1-6月の契約金額は前年比で56.2%も低い232億元であった。
中国の不動産業界では、7月19日から7月26日の1週間で、宝竜を筆頭に鑫苑置業、俊発地産、景瑞ホールディングスの4社が債券違約を言い渡されている。
(中国経済新聞)