中国乗用車連合会が発表した2022年5月の自動車販売台数について、国産ブランドが全体割合で前年比9.8ポイント増の46.3%となる62万台であった。また、他社の予想では、6月の新エネ車の販売数は過去最高となる50万台近くに達する見込みである。
メーカー別に見た中国の月間自動車販売台数であるが、2022年4月にBYDが初めて合弁ブランド各社を抜いてトップに立ち、5月は上位10社のうち国産ブランドが半数を占めた。BYD、吉利、長安、奇瑞、上汽が上位に名を連ね、合弁各社の地位を揺るがす存在になっている。
国産ブランドはすでに鮮明な成長傾向を示しており、乗用車連合会によると2021年におけるマーケットシェアは前年より6%増えて44.4%を占め、合弁ブランドの「パイを奪う」状況となっている。
理想汽車のCEOである李想氏は先ごろSNSで、「早ければ来年末、遅くとも2024年末までにBBA(ベンツ、BMW、アウディ)が国産化し、フルサイズSUVの主力車種は50万元以下となる」と述べた。十分に購入メリットが生まれそうである。
(中国経済新聞)