2025年世界スマホ生産台数ランキング アップルが首位、シャオミが第3位・ファーウェイは圏外

2026/03/10 14:39

2025年のスマートフォン生産台数ランキングが明らかになった。市場調査会社のTrendForceが3月9日に発表した最新レポートによると、世界のスマートフォン市場は緩やかな回復傾向にある一方、部材価格の高騰が今後の大きなリスク要因になると見られている。

2025年第4四半期は、アップルの新型iPhoneの投入効果により、世界のスマートフォン生産台数は前期比2.7%増の3億3,700万台に達した。上半期は中国の補助金政策が需要を下支えし、下半期は例年の販売繁忙期が追い風となった。その結果、2025年通年の生産台数は前年比2.5%増の約12億5,400万台となった。

しかし2026年は、メモリー半導体価格の急騰により製造コストが大幅に上昇する見通しだ。各メーカーは「値上げによる利益確保」か「仕様を抑えて販売台数を維持する」かという難しい判断を迫られる。特に低価格帯モデルへの影響が大きいと予測され、世界全体の生産台数は少なくとも前年比約10%減の11億3,500万台まで縮小する可能性がある。

主なメーカーの動向

■ 首位:Apple(アップル)

Appleは「iPhone 17」シリーズの価格戦略が奏功し、販売が大きく伸びた。2025年第4四半期の生産台数は前期比50%以上増の約8,700万台となり、四半期ベースで過去最高を記録した。2026年に販売価格の大幅な見直しが行われれば、生産と販売の勢いを維持できる可能性がある。

■ 首位(同率):Samsung Electronics(サムスン電子)

韓国のSamsung Electronicsは、2025年第4四半期の生産台数が約5,820万台となり、前年同期比11.1%増加した。高価格帯モデルの比率が高く、半導体から完成品までを自社で手がける体制が強みである。2026年は販売価格を据え置く、あるいは小幅な調整にとどめることで、市場シェアの維持・拡大を目指す。

2025年通年では、AppleとSamsungの出荷台数はいずれも約2億4,000万台に達し、並んで世界首位となった。

■ 第3位:Xiaomi(シャオミ)

中国の**Xiaomi**(Redmi、POCO含む)は、第4四半期に在庫調整を進めたほか、低価格帯モデルの比率が高いことから、メモリー価格上昇の影響を見越して生産量を事前に抑制した。この結果、四半期の生産台数は前期比約7%減となった。

それでも2025年通年では約1億7,000万台を生産し、世界第3位を維持した。2026年は中価格帯から高価格帯モデルの比率を高め、収益の安定化を図る方針だ。

■ 第4位:OPPO(オッポ)

OPPO(OnePlus、Realme含む)は、低価格・高性能を売りとするRealmeが部材価格上昇の影響を大きく受けた。このため2025年末から低価格帯モデルの比率を引き下げ、グループ全体の経営安定を優先した。2025年通年の生産台数は約1億4,300万台で第4位となった。

■ 第5位:vivo(ビボ)

中国の**vivo(iQOO含む)は、2025年第4四半期の生産台数が前期比約16%減少した。メモリー価格の高騰に加え、Huawei**の「Nova」シリーズとの競争激化も影響したとみられる。

■ 第6位:Transsion(トランシオン)

新興国市場に強みを持つ中国メーカーの**Transsion**(TECNO、Infinix、itel含む)は、低価格帯モデルへの依存度が高い。2025年第4四半期の生産台数は前期比28%減の2,110万台に落ち込んだ。在庫圧力の軽減に加え、新興国市場の需要減速に備えた戦略的な減産とみられる。

■ 第7位:Honor(オナー)

Honorは年末商戦に向けた増産により、第4四半期の生産台数が前期比7%増加した。ただし2026年は、XiaomiやOPPO、vivoと同様にHuaweiとの競争激化や部材コスト上昇という二重の課題に直面する見通しだ。

■ 第8位:Lenovo(レノボ)

Lenovo(Motorola含む)の2025年第4四半期の生産台数は前期とほぼ同水準だった。通年では約6,100万台を生産し、世界第8位となった。

販売代理店との連携強化に加え、パソコン事業の規模を活かした部材調達力が強みで、2026年の減産幅は比較的抑えられる見込みだ。

ファーウェイはトップ8圏外

ファーウェイ(Huawei)は、2025年通年および第4四半期ともに生産台数でトップ8入りを逃した。高価格帯市場では一定の競争力を維持しているものの、各種制裁の影響や部材調達面での制約が引き続き重荷となっている。

(中国経済新聞)