中国初のC919女性機長、初フライト成功 機種転換を経て新たな節目

2026/05/2 21:00

5月1日、中国南方航空(南航)のCZ3599便が南京禄口国際空港に無事着陸し、中国初となる国産大型旅客機C919の女性機長・于悦氏が、改装後初めて帯隊機長としてのフライト任務を成功裏に完了した。今回の飛行は単なる定期運航にとどまらず、ボーイング737機長からC919機長へと転身し、再び帯隊機長として操縦桿を握った重要な節目となった。

于氏は高校3年時、民間航空大学による操縦士養成プログラムに挑戦し、中国民用航空飛行学院に入学。飛行訓練では空間認識や計器操作など多くの課題に直面したが、「理解するまで徹底的にやり抜く」という姿勢で基礎を着実に固めた。2015年に南航へ入社後は、ボーイング737機隊で9年間にわたり経験を積み、総飛行時間4200時間、運航ミスゼロという実績を築いた。

2025年、于氏は自ら志願してC919への機種転換に挑戦。操縦方式の違いに加え、システム構成や運用ロジックも一新される中、中国商用飛機(COMAC)で2カ月以上に及ぶ高強度の訓練を経て、C919の型式資格を取得した。その後、帯隊機長資格の回復に向けて、路線訓練や各種審査を一つ一つクリアし、今回の初フライトに至った。

「飛行に性別の違いはありません。求められるのは専門性と責任です。乗客の皆さまは裏側の努力を見ることはできませんが、安定した飛行と安心感を感じていただければ、それが私たちの価値です」と于氏は語る。

南航によると、4月末時点でC919は累計9500便以上を運航し、約130万人の乗客を輸送。北京大興、成都天府、上海、三亜など国内主要都市を結び、国産大型機は中国民間航空の中核戦力として存在感を高めている。

(中国経済新聞)