「五一」連休初日、観光需要がピークに “海外代替旅行”が拡大

2026/05/2 11:00

中国の「五一」(労働節)連休初日となる5月1日、国内の観光需要がピークを迎えた。去哪児旅行のデータによると、同日の航空旅客数とホテル宿泊数はいずれも最高値に達した。人の流れを見ると、大都市と地方都市の間で相互に人が移動する「双方向移動」の傾向が顕著で、一部の「穴場都市」は省都を上回る予約増加率を記録した。

中東情勢の不確実性を背景に、海外旅行の代替として国内旅行を選ぶ動きが広がっている。同程旅行のデータでは、連休前後および初日のピーク時における3200キロ以上の国内長距離人気路線として、上海―ウルムチ、三亜―ハルビン、カシュガル―西安、ウルムチ―青島、カシュガル―成都などが挙げられる。

短距離の「思い立ったらすぐ出発」型旅行と比べ、長距離旅行は事前計画が必要となるため、効率性を重視して小規模ツアーを選ぶ利用者が増えている。同程旅行によると、連休初日は団体ツアーの出発がピークを迎え、西北・西南方面への人気が拮抗した。目的地別では、雲南への団体旅行者数が前年同期比89%増、四川が76%増、新疆が73%増、広西が70%増と大幅に伸びた。

また、「海外代替旅行」の消費は高品質志向が特徴で、団体旅行の平均単価は前年同期比で約13%上昇した。若年層やファミリー層が主な需要の担い手となっている。広州在住の女性は「もともと東南アジア旅行を計画していたが、雲南の周遊ツアーに変更した。日照金山体験や無形文化遺産の手作り体験が含まれており、子どもも非常に興味を持っている」と語った。

景観面で海外の人気観光地に匹敵する国内スポットも注目を集めている。去哪児によると、湖北省恩施州鶴峰県は「中国のセブ」とも呼ばれ、屏山峡谷の影響で予約数が約50%増加。また、「モルディブのような風景」と称されるチベット自治区アリ地区では、ホテル予約が約3倍に増加した。

去哪児旅行のデータでは、5月1日は「最も混雑する日」とされ、特にチベット、新疆、内モンゴルなど長距離目的地のホテル宿泊増加率が高い。これにより、800キロ以上の長距離旅行注文は3割以上増加し、雲南、貴州、河南のホテル宿泊数も前年比2割以上増となった。

さらに、北京・上海・広州などの一線都市でも市内観光が活況を呈している。上海市の観光ビッグデータによると、5月1日の来訪者数は387万2700人で、前年比15.02%増となった。同日、上海レゴランド・リゾートは来園者のピークを迎え、開園30分前にはすでに入口に多くの来場者が集まり、新アトラクション「レゴ悟空小侠・花果山アドベンチャー」は最大75分待ちとなった。

旅行スタイルにも変化が見られる。若者を中心に「串游(周遊型旅行)」が新たなトレンドとなっており、一方向に沿って複数都市を巡ることで時間効率を高める動きが広がっている。去哪児旅行によると、2都市以上のホテルを予約する「複数都市周遊」注文は前年比120%増となり、人気都市での平均宿泊日数は2.6日に達した。また、家族や友人グループでの旅行が増え、「1人で複数部屋を予約する」ケースも倍増している。

なお、記事中の団体旅行平均単価の上昇(約13%増)について、日本円換算では仮に平均単価が1人あたり5000元とした場合、約10万円前後となり、前年より約1万3000円程度の上昇に相当する。

(中国経済新聞)