蘇翊鳴、冬季五輪で中国勢初の金 日本人コーチと歓喜の抱擁

2026/02/19 08:18

イタリア現地時間2月18日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック男子スノーボードスロープスタイル決勝で、中国選手蘇翊鳴(スー・イーミン)が金メダルを獲得した。中国代表団にとって今大会初の金メダルである。蘇翊鳴はこの日22歳の誕生日を迎え、最高の誕生日プレゼントを手にした。

決勝はリヴィーニョ雪上公園で行われ、予選8位から進出した蘇翊鳴が第一滑走で1800(5回転)の超高難度技を完璧に決め、82.41点を記録して首位に立った。以降の2滑走も安定した演技を続け、第一滑走のスコアで金メダルを確定させた。北京冬季オリンピック同種目銀メダルに続き、頂点に立った。本大会では大跳台で銅メダルも獲得し、個人通算オリンピックメダル数は4枚となった。

試合終了後、蘇翊鳴は感情を抑えきれず、コーチの佐藤康弘と固く抱き合った。佐藤コーチは喜びのあまりその場に膝をつき、師弟の深い絆を感じさせる感動的な光景が広がった。蘇翊鳴はコーチに感謝を述べ、高難度の技(1980シリーズなど)を徹底的磨いてくれたおかげだと語った。

佐藤康弘は元プロスノーボーダーで、2018年(蘇翊鳴が14歳頃)から中国スノーボード大跳台・スロープスタイル代表チームのヘッドコーチを務める。2017年に初めて蘇翊鳴と出会い、以後長年にわたり指導を続け、北京冬季オリンピック金メダル獲得にも大きく貢献した。蘇翊鳴は佐藤コーチを「人生を変えてくれた人」と繰り返し公言し、試合後の祝福ではメダルをコーチの首にかけるなど、父子のような信頼関係を築いている。

北京冬季オリンピック後の低迷期を乗り越え、再び金メダルを手にした蘇翊鳴。佐藤コーチの支えのもと、技術向上だけでなく精神的な成長も遂げた。この金メダルは単なる勝利ではなく、国境を越えた師弟の物語として、多くの人々に深い感動を与えている。

(中国経済新聞)