連雲港からの新エネルギー車輸出が急増――1~11月で4万4800台、前年比83%増

2025/12/25 16:30

中国・江蘇省の連雲港で、新エネルギー車の輸出が大幅に伸びている。港湾当局によると、今年1月から11月までに同港から輸出された新エネルギー車は4万4800台に上り、前年同期比で83.06%の増加となった。

こうした成長の背景には、連雲港が進めてきた新エネルギー車輸出に特化した物流体制の高度化がある。港湾側は、通関手続き、検査、船積みなどを一体化した「一貫対応型」の輸出ルートを整備し、車両の港内滞留時間を短縮するとともに、輸送効率の向上を図ってきた。これにより、中国製新エネルギー車の海外市場への迅速な供給が可能となっている。

また、連雲港では、完成車輸出に適した自動車専用船(ロールオン・ロールオフ船)の運航体制を強化している。写真には、同港で輸出向け自動車を積み込む自動車専用船の様子が写っており、輸出拠点としての機能強化がうかがえる。こうした港湾インフラの整備と運営効率の改善が、新エネルギー車輸出の持続的な拡大を支えている。

中国では新エネルギー車の国際的な競争力が年々高まっており、連雲港は今後も主要な輸出拠点の一つとして、その存在感を一段と高めていくとみられる。

(中国経済新聞)