日上免税店、上海空港からの撤退が迫る

2025/12/21 10:46

上海浦東国際空港や虹橋国際空港を利用する国際線旅客にとって、長年馴染みの存在だった「日上免税行」が、2026年以降に姿を消す可能性が高まっている。日上免税行(上海)有限公司(以下、日上上海)の大株主である中国免税グループ(以下「中免」)が、同社の上海空港免税店入札参加に反対を表明したためだ。このニュースは、業界関係者や消費者から大きな注目を集めている。入札締め切りは2025年12月9日と迫っており、日上上海の今後の動向が注目される。

1999年に設立された老舗免税店

 日上上海は1999年に設立された老舗免税店運営企業で、北京首都国際空港と上海の両空港を主な拠点としてきた。特に上海では、浦東空港のT1・T2ターミナルおよび虹橋空港のT1ターミナルで免税店を運営し、26年にわたり華東地域の免税市場をリードしてきた。アジア圏では、輸入化粧品や香水などの高コスパ商品で知られ、多くの旅行者に支持されてきた。しかし、今回の入札不参加が現実化すれば、上海事業の半分を失うことになり、企業存続に深刻な影響を及ぼすだろう。

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