中国の著名投資家、段永平氏は最近のインタビューで、テスラ社に対する見方が変わったかどうかを問われ、「本質的な変化はないが、エロン・マスクという人物は確かにすごい」と語った。「彼には先進的なアイデアがたくさんあり、実際に革新的だ。しかし、投資としては難しい」と述べている。

段氏は個人的な観点から、マスクの品行があまり好きではないと明言した。「投資とは、実際にはその人と友達になるようなものだ。私は彼と友達になりたくない。たとえお金をもらえてもやりたくない。だからこの件はあまり好きではない。ただし、彼が本当にすごいことは認めている。彼の考えには理にかなったものが多く、理不尽なものもある。どちらが先に来るかわからない」。
マスクのビジネスに対する見解を聞かれると、段氏は「電気自動車のビジネスはあまりうまくいかず、非常に疲れるだろう。差別化がほとんどない」と指摘した。しかし、テスラは電気自動車で差別化を実現していると評価する。「ほとんどの電気自動車ビジネスは厳しいだろう。テスラは全体としてよくやっている。車種が少なく、製品が単一で、生産量が大きいため、相対的にコストが低く、利益を上げられる可能性が高い」。
段氏は自身のブログでテスラについて書いたことがあると明かした。「最初はテスラがとても気に入っていたが、マスクのさまざまな行動を見て、この人があまり好きではなくなった。さらに、テスラの車を買った後、サービスや各方面に不満な点が多く、株も売却した。もちろん、これは誤った判断だった。保有しておくべきだったかもしれない」。

「今、電気自動車に取り組んでいる企業が何社あるかわからない。当時のゲーム機ビジネスと同じで、何百社もあっただろう。最終的に生き残るのは数社で、その数社が利益を上げるが、何百社も倒産する。今見ている電気自動車のほとんどは死ぬだろう。これは断言できる。誰が生き残るかはわからない」と語った。
(中国経済新聞)
