中国、党員幹部の不正な飲食に関する認定基準を明確化

2025/10/14 19:30

2025年10月10日、中国中央紀律検査委員会および国家監察委員会の公式ウェブサイトは、「中央八項規定の精神を深く貫徹する学習教育工作専班」および「中央紀律検査委員会弁公庁」名義で、2件の党員・幹部による不正な飲食が中央八項規定の精神を重大に違反する典型事例として公開通報した。この通報は、公共職務者に対し、不正な飲食に関する厳格な規律を改めて強調する警鐘を鳴らすものとなった。

不正な飲食とは、中央八項規定に違反する行為で、具体的には以下のようなケースを指す:

1、公正な職務執行に影響を及ぼす可能性のある宴席の提供または受け入れ
2、公費を使った宴席への参加
3、管理・サービス対象者からの宴席の受け入れ
4、規定に違反して公費で支払われる宴席の企画・参加

これらの行為は、典型的な中央八項規定違反と見なされる。中国共産党の「紀律処分条例」に基づき、不正な飲食に関する違反は主に以下の4類型に分類される:

  1. 公正な職務執行に影響を及ぼす可能性のある宴席の提供または受け入れ
  2. 私的会所での不正な飲食
  3. 公費を使った宴席の不正な企画・参加
  4. 基準を超えた過剰な接待や、機会を利用した過度な飲食

中央紀律検査委員会は、公共職務者が参加してはいけない8種類の宴席を明確に示した:

  1. 公費での宴席への参加
  2. 企業が手配した飲食の受け入れ
  3. 企業での変形的な飲食
  4. 管理・サービス対象者が手配した飲食の受け入れ
  5. 職務執行に影響を及ぼす可能性のある飲食の受け入れ
  6. 公費を使った私的な宴席
  7. 大規模な婚礼や葬儀などでの過剰な宴席への参加
  8. 財産収集を目的とした宴席への参加

上記の8つの禁止事項に加え、公共職務者が特に警戒すべき12種類の宴席も提示された:

上司と部下間での相互飲食

  1. 同都市内での公務目的の飲食
  2. 基層組織からの飲食の受け入れ
  3. 異地での接待の受け入れ
  4. 村級組織が手配した飲食の受け入れ
  5. 公務出張中の公費飲食
  6. 公務接待に関連する夜間の飲食
  7. 内部接待施設での私的宴席
  8. 私的会所や高額な娯楽施設での飲食
  9. 規定違反の同窓会や郷友会への参加
  10. 規定違反やイメージを損なう飲食への参加
  11. 内部接待施設での変形的な飲食

今回の通報と基準の明確化は、公共職務者に対し、規律順守の重要性を改めて認識させるものだ。中央紀律検査委員会は、不正な飲食が党のイメージを損ない、公正な職務執行を妨げる重大な問題であると強調している。公共職務者は、これらの基準を厳守し、規定に違反するあらゆる形態の飲食を避けることが求められる。今後、監察機関は引き続き違反行為に対する厳格な調査と処分を行い、中央八項規定の精神の徹底を図る方針だ。

(中国経済新聞)