【9月26日】中国のロボット開発企業・宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス、Unitree Robotics) の創業者兼CEO、王興興(ワン・シンシン)氏は26日、杭州で開催された「第4回グローバルデジタルトレード博覧会」に登壇し、同社が今年下半期に身長1.8メートルの人型ロボットを発表する予定であると明らかにした。
王氏によると、今年上半期は国内のロボット産業が急速に発展し、「中国の知能ロボット関連企業の平均成長率は50%から100%に達した」という。

同社が7月に発表した「Unitree R1」は、3万9,900元(約80万円)から販売されている開発者向け人型ロボットで、重量は約25キログラム。音声や画像に対応したマルチモーダル大規模モデルを搭載し、研究用途や改造にも対応している。王氏はこの「Unitree R1」について「来年には世界で最も売れる人型ロボットになるだろう」と自信を示した。
さらに、直近のアルゴリズム更新により、ロボットの安定性が飛躍的に向上したという。同社が「反重力モード」と呼ぶ新機能により、外部からの干渉を受けても自律的に姿勢を回復できるようになった。王氏は「理論上、現時点でロボットはあらゆるダンスや武術の動作を実現できる」と語った。
宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス) はこれまで四足歩行ロボットで注目を集めてきたが、今後は人型ロボット市場でも存在感を強める構えだ。
(中国経済新聞)