上海レゴランド、夏休みシーズン好調 金山地域の消費を牽引

2025/09/15 18:35

 「活力中国調査行」の最新調査結果によると、今年7~8月の夏休みシーズンにおいて、上海レゴランド・リゾートはコアターゲット層の集客比率、テーマホテルの稼働状況、園内アクティビティへの参加度など、多くの指標で顕著な成果を示した。さらに、毎年恒例の「上海観光祭」に合わせ、レゴランドは期間限定で1日入園券を半額で販売し、話題を集めている。

 上海レゴランド・リゾートは敷地面積31.8万平方メートルに及び、8つの没入型テーマエリアを備える。75を超えるライドやショー、アトラクションのほか、8,500万個以上のレゴブロックで作られた数千体のモデルが並ぶ。今年の夏休みには、併設するテーマホテルが連日「満室続き」となる人気ぶりを見せた。

 「この夏休み、人あたりの平均ライド搭乗回数は最高で8.73回を記録しました。運営体制が十分に機能し、成熟したスピードで軌道に乗ったことを示しています」と、上海レゴランド・リゾートの陳潔(チェン・ジエ)総支配人は語る。来場者の約8割は江蘇・浙江・上海(江浙滬)地域からであり、特に上海以外の長江デルタ地域からの家族客は増加傾向にあり、8月下旬にはその比率が30%に達した。

 園内の人気アトラクションも軒並み好調だった。「ドライビング・スクール」や「ジュニア・ドライビング・スクール」では、夏休み期間に約8万6,000人の“小さなドライバー”が“卒業”。ジェットコースターの走行距離は累計で1万8,000キロを突破し、「レゴ・レースカー」は開業以来1万4,000周以上を運行した。「サマービーチパーティー」には約6万7,000人の子どもが参加し、園内では4,800回以上のショーやインタラクティブなパフォーマンスが行われた。さらに、レゴキャラクターとのグリーティングは8月だけで約30万人を動員。創意工房では2,300回近いワークショップが開かれ、3万5,000人以上の子どもたちが参加した。

 また、上海観光祭では、レゴランド演芸チームがキャラクターや20人の子どもダンサーと共に、ヒップホップや現代的な要素を取り入れたパレードパフォーマンスを披露。オリジナル人形劇『レゴ モンキーキッド「花果山降魔」』は、同祭典の「親子必見」推薦プログラムにも選ばれている。

 こうした賑わいは地域経済にも波及している。上海市金山区文化観光局の盧佳瑛(ルー・ジアイン)副局長は「周辺の楓涇や朱涇地区の宿泊業において顕著な効果が見られます。昨年までは存在しなかったレゴランドが今年は稼働率を大きく押し上げ、例えば楓涇のフォーポイント・バイ・シェラトンでは夏季稼働率が80~90%に達しました。レジャー施設として地域宿泊業の成長を強く後押ししています」と述べた。

 陳総支配人は今後について「引き続き長江デルタ市場に注力し、上海レゴランドを同地域で最も人気のある国際IP親子テーマパーク、そして地域観光の新たなランドマークへと成長させていきたい」と展望を示した。

(中国経済新聞)