2025年上半期、世界の掃地ロボット市場は堅調に成長を続けた。IDCの統計によると、出荷台数は累計1,126.3万台に達し、前年同期比16.5%の増加となった。この成長の波をけん引したのは中国企業であり、市場構造は大きな転換点を迎えている。
世界市場のランキングでは、ロボロック(石頭科技)、エコバックス(科沃斯)、ドリーミー(追覓)、シャオミ(小米)、そして米アイロボット(iRobot)がトップ5に入った。上位5社の合計シェアは64.8%と、前年から4.8ポイント上昇し、業界の寡占化が一層進んでいる。その中でアイロボットは唯一の米国企業だが、2025年上半期のシェアは約8%に落ち込み、第2四半期にはトップ5から陥落し、代わって中国のユンジン(雲鯨智能)が名を連ねた。