上海モーターショーを見学した外国人ブロガー、「蔚来(NIO)の『ET9』は海外で大ヒットする」と表現

2025/04/28 13:30

2025上海モーターショー開幕初日の4月23日はプレスデーで、蔚来(NIO)のブースには海外から訪れたメディアや見学者が続々と詰め掛け、この日の見どころとなった。

NIOは今回、10年間の技術革新の結晶であるEVフラグシップモデルの「ET9」の全シリーズ車種を披露し、この中で完全自動サスペンションとステアリング技術を使った「天行の舞い」に大勢の観客が足を止めて見つめた。

イギリスのテクノロジー系有名セルフメディアであるFully Charged Showはこの「舞い」を見て、「びっくりした。中国の自動車会社の技術革新は想像もつかないくらいの速さだ」と表現した。

「ET9」の試乗経験があるという上海のオランダ領事館のCIO(最高情報責任者)であるFaron Melisse氏はこの日、NIOのブースを何度も見て回った。技術展示エリアで世界初の量産を果たした自動車規格の5ナノメートルチップ「神璣NX9031」を指し、「NIOは中国でも非常に革新的でずば抜けた会社だ。EVの技術革新を特に注視しているが、NIOはこの点で随分優秀であり、最先端だ」と語った。

この日の発表会で、NIOの創業者で会長、CEOである李斌氏は、2つの「神璣NX9031」を手にして、自動運転チップ、全域操作システム、先端シャーシをスマートカーのコア技術として「新規三種の神器」と位置付けた。「この3つの技術で車の乗り心地や安全性の上限が決まる」と述べている。

発表会では、興味深げに説明を聞いてしきりにうなずく数人の外国人が見えた。各国のNIOの販売代表である。 去年にNIOイスラエルの代表となったデレク・モーターズ(Delek Motors)のCEOであるShachar Shemesh氏は発表会の後の取材で、おどけたように両腕を突き出し、アナログ時計とアップルウォッチを見せてこう言った。「左手の伝統の高級ブランド時計と右手の新たな時代の時計、このような感じだ。NIOは優れた選択肢を与えるため、この2つを結び付け、モノ作りに挑み急激に変化している。きっと最後に勝利をつかむだろう」。

NIOの取りまとめでは、初日のブース見学者は28000人以上とのことで、同社社員によると「3割以上が外国人だった」という。

(中国経済新聞)