中国の煮物料理店大手である「絶味食品」(JUE WEI SHI PIN)、「周黒鴨」(ZHOU HEI YA)、「煌上煌」(HUANG SHANG HUANG)の3社は今年上半期、店舗数が合わせて1700店以上減少した。売上高も、「絶味食品」が前年比9.73%減の33.4億元(約681億円)、「周黒鴨」が11%減の12.6億元(約257億円)、「煌上煌」が7.53%減の10.6億元(約216億円)と、すべて後退してしまった。
こうした理由について、「絶味食品」は販売量の低下を挙げている。事業分野別の売上の前年比割合を見ると、食品卸売りが8%減、食品小売りが29%減、加盟店の管理事業が22%減となっている。また「煌上煌」は店舗数が思うように増えず、肉類を出している従来の店の個別売上が思わしくなかったとしている。
また、店舗の数が大幅に減ったことも理由である。「絶味食品」は中国本土での店舗数が14969店で2023年末から981店減少、「周黒鴨」は3456店で同じく360店減少、「煌上煌」は専門店4052店で、2023年末の4497店から445店減り、3社を合わせると2023年末から計1700店以上減っている。
各社とも、ここ数年の急拡大を見直して事業改革を進めており、店舖当たりの収益を引き上げる方向に改めている。「絶味食品」は「店舗数にはこだわらず、店あたりの売上高や加盟店の存続を確保していく」と表明しているほか、「周黒鴨」も店舗拡大の上で質を重視することを主な目標とし、的確な改善計画を策定していると強調している。
(中国経済新聞)