蘇州市公安局の高新区支部は6月25日、24日の16時ごろに区内塔園路新地中心のバス停で男が刃物で人を切りつけ、3人がけがをした(中国籍1人、日本籍2人)と発表した。パトロールの警官が直ちに現場に駆け付け、周容疑者(52歳、無職、最近市内に転入)を現行犯逮捕し、けが人を病院に搬送した。現在、中国籍の1人は容疑者を取り押さえようとした際に重傷を負い、手当を受けているほか、日本籍の1人は治療中で命に別条はなく、またもう1人はすでに病院を出た。また周容疑者は身柄を拘束された。事件について今なお調査中であり、犯人は法に沿って厳しく処分するとしている。
6月25日、中国外務省の記者会見で、この事件をめぐり「日本人を狙ったものか。ほかにもっと情報はないか。つい先ごろも吉林省でアメリカ人が襲われており、短期間で2度も外国人が刺されたことについてどう思うか」との質問が出た。
これに対し、外務省の毛寧報道官は「1つ目の質問について、6月24日午後、江蘇省蘇州市に住む日本人2人が襲われ、中国人1人も同じくけがをし、いずれも直ちに病院へ搬送され手当てを受けた」と答えた。その上で「現在、日本人2人はともに命に別条はなく、けがをした中国人は今も手当てを受けている。犯人は現行犯逮捕され、事件はさらに調査中である。このような出来事が発生したことは遺憾だ。中国はすべての外国人の安全を確保すべく、引き続き有効な策を講じる」と述べた。
また毛報道官は、「2つ目の質問について、私の知る限りでは、警察は偶発的な事件だと判断し、今さらに調査中だという。このような偶発的な事件は世界各国で起こりうるということであり、引き続き有効な策を講じて在留外国人を中国人と同じように保護する」と述べた。
(中国経済新聞)