bilibili、1日平均アクティブユーザー数は1.02億人

2024/05/28 11:00

動画サービスのbilibiliは5月23日夜に2024年第1四半期の決算報告を発表し、売上高は前年同期比12%増の56.6億元(約1227億円)で、調整後の営業赤字額は52%も減って5.12億元(約111億円)、純赤字額も56%減って4.56億元(約98.8億円)であった。運営関連について、1日のアクティブユーザー数は前年比9%増の1.02億人、月間では3.41億人以上で、1日の平均利用時間は105分間となり、いずれも過去最高であった。また1日平均の再生数は、コンテンツの中身が多彩になっていることで、前年同期より22%増えてのべ50億回に迫っている。

Bilibiliの収入は付加価値サービス、広告、スマホゲーム、IP関連品などに分けられ、最大の収入源である付加価値サービスの収入は前年同期比17%増の25.3億元(約548億円)であった。

これについて、決算を見ると、ライブ配信や売上高の増加によるものとされている。Bilibiliは引き続きライブコンテンツの発信に力を入れ、動画のエコロジーにできるだけ合わせたものとして、ゲームやVTuber、エンタメなど中身のある動画系コンテンツを一段とライブに取り入れるほか、運営をきめ細かくして利益率を引き上げていくという。

Bilibiliはこの四半期、有料会員数も着実に増えて2190万人となり、うち80%以上が年間契約者または継続会員である。また成長著しい広告事業は収入が前年同期より31%増えて16.69億元(約361.8億円)であり、会社側提供の広告商品の充実化や広告効果の引き上げが功を奏している。

一方、ゲーム事業については、いくつかの従来品種で売上が落ちたことで収入は前年同期より13%減り、9.8億元(約212億円)であった。2024年6月13日にはbilibiliの単独ライセンスであるストラテジーゲーム「三国:謀定天下」がリリースされる予定で、現在すでに200万人以上が事前登録をしている。

Bilibiliは、利益の出る収入が増えていることと営業効率の改善が続いていることで、利益は前年同期より45%増えて16億元(約347億円)となり、利益率も21.8%から28.3%に伸び、7期連続での前期比増を果たした。また営業キャッシュフローは6.4億元(約139億円)となっている。

(中国経済新聞)