中国石化(中国石油化工集団公司、China Petrochemical Corporation:SINOPEC)は2月29日、充電事業に関するこれまでの成果を発表した。国の政策や消費者の関心に応えて取り組みを急ぎ、充電ステーションの建設を早期展開した結果、2023年末現在、31の省などの計370の都市で計6000か所以上を設置している。
SINOPECは中国全土で計3万か所以上の総合エネルギーステーションを擁しており、この数は世界で2位、中国ではトップである。また充電事業を手掛けてから、これらのステーションも含めて充電網の整備を進めており、「石化易電」という名の新エネルギー管理情報システムを作り、中小の充電事業者や外注事業者も取り込んで、直営およびフランチャイズでの「全国一体ネットワーク」を形成している。
SINOPECは現在、このネットワークや第一直営プラットフォームとのモデルで31の省(直轄市)の370都市、および香港、タイ、シンガポールで計6000か所以上の充電ステーションを擁している。
SINOPECの関係者によると、EVの充電モードは所要時間に応じて普通充電、急速充電、超急速充電の3種類がある。普通充電は交流用でフル充電までの時間はおおむね6~8時間、急速充電はハイパワーの直流式で80%充電まで最速30分以内、超急速充電は充電器の容量が320キロワット以上で「1秒で1キロ走行分」となっている。これまでは「4時間待って1時間充電」だったが、今は「コーヒー1杯でフル充電」という具合になっている。
(中国経済新聞)