中国の李強（り・きょう）首相は1月16日、スイスで開かれている世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）で演説し、中国市場への投資は安全であるだけでなく、貴重な機会でもあると強調。中国経済の成長が減速し、西側諸国との関係が緊張している中、重要な演説となった。
李強首相は、昨年の中国の経済成長率が5.2％前後となり、政府目標の5.0％前後を達成したとの見方を表明。不動産セクターの低迷や個人消費の冷え込みにより、新型コロナウイルス流行前の成長率を下回っているが、2022年の成長率3％から大幅の回復となった。
李強首相は、中国経済の長期的なプラス成長を強調し、否定的な評価を退けた。また、直近10年で、中国の中間層が約8億人になる見込みであると強調。中国が非製造分野への外資参入規制を緩和し、国境を越えたデータの流れや政府調達に関する政策の策定を行なうと言及。中国は長期的な経済開放・改革政策を堅持し、世界情勢がどのように変化しようとも、中国の扉はますます開かれ、世界経済に対する中国の積極的な貢献と協力の意志を示すと繰り返し述べた。
（中国経済新聞）