12月11日、ファーウェイがベンツやアウディに対し、スマートカーのソフトウェアや部品会社の少量の株式を購入するよう持ち掛けていることが、関係者の話で明らかになった。
この中のある消息筋によると、2019年からアメリカの制裁を受けているファーウェイは、悪化しつつある地政学的な影響で事業に支障が出ないように、新たに発足する自動車会社に外国資本の導入を望んでいるという。
ファーウェイは先月、「長安汽車」と、自動車のBU事業を両者で設立する新会社に移管する「投資協定覚書き」を取り交わした。この部門の見積もり額は280億ドル(約4.07兆円)~350億ドル(5.09兆円)と見られる。
ファーウェイは、賽力斯(SERES)、奇瑞、江淮、北汽のスマートカー4社に対して提携を呼びかけたほか、「東風」と「一汽」にも新会社の株式を若干購入するよう求めたと伝えられている。
消息筋によると、ファーウェイはここ数週間、新会社の3%~5%の株式を購入してもらうようベンツと交渉しているという。見積額は未定である。
ただし関係者の話では、ベンツはさほど興味がないようであり、事業を別のサプライヤーに委ねずソフトウ
ェアへの権限を高級ブランドで維持したいと願っているという。
ベンツは自動運転について、今年初めにアメリカのネバダ州にL3システムのDrive Pilotを実施する許可を得ている。自動車メーカーがアメリカでこのような許可を得たのは初めてである。アクティブレーンコントロール機能も年内に北米へ導入する予定である。
アウディがファーウェイの誘いにどの程度興味を示しているかは定かではない。関係者によると、両者は現在、2025年以降に中国で販売するアウディ車の自動運転技術を共同開発する予定という。この車はアウディと一汽集団の合弁生産となる。
(中国経済新聞)