中国の大手動画サービス「bilibili(ビリビリ)」は9月26日、第6回国産創作発表会を開催した。そこで、同社副総裁の張聖晏(ジャン・シェンアン)氏は、アニメ『中国奇譚』続編の制作が正式に始動したことを発表。同作は、上海美術電影制片廠、上影元文化科技発展有限公司(以下、上影元)、ビリビリが共同で制作を行う。また、ビリビリが上影元と共同で進める映画『小妖怪の夏(原題:小妖怪的夏天)』に対して、更なる投資が行われると決定した。
『中国奇譚』は、1作完結の全8話で今年の元旦にビリビリで配信された大ヒット作。なかでも社畜の小猪妖怪を描いた『小妖怪の夏』は、出稼ぎ労働者の共感を呼び大きな話題となった。
張氏は、「『中国奇譚』の総再生回数は2億9000万回を突破、ビリビリ内での評価は10点満点中9.9という異例の高評価を得ています。また同作は、膨大な二次作品が制作され、1万人を超えるUP(インフルエンサー)によって1万8000以上の脚本が作られ総再生回数は6億回に迫る勢いです」と述べた。
ビリビリの副会長でCOOの李旎氏は、「今後3年間でビリビリはオリジナル作品への投資を増やしていきます。そして今後はフジテレビと協力し、中国アニメを専門に放送する全国チャンネル「B8station」を共同で開設することに合意した」と発表した。
データによると、ビリビリにおける1人当たりの視聴本数は10本で、累計視聴時間は7億時間を超え、インタラクション数は50億回に達した。2018年から現在まで、ビリビリで配信された作品は70以上となっている。
(中国経済新聞)