iPhone 15シリーズが9月22日から全世界で同時発売された。中国でも同日より販売を開始し、iPhone 15とiphone15 Plusはオンライン予約後、当日の受け取りが可能とされているが、iPhone 15 Proは入荷数が少なく、上海市内の全アップルストアで品切れ状態となっている。
中国第一財経の記者によると、iPhone 15 Pro Max 256GB ブルーチタニウムをネットで注文したところ、上海のどの店でも在庫切れとなっており、他の色も同様の状況が続いている。また、現在注文した場合でも上海では最短で11月初旬まで待たなければいけない。
ネット注文だけでなく、上海のアップルストアでもiPhone 15を一目見ようと多くの人が訪れており、発売日は40~50人もの人が店の前で列をなしていた。
台湾・天風国際証券のアナリスト郭明錤(ゴウ・ミンチ)氏が土曜日に発表した新しいレポートによると、iPhone 15シリーズの早期予約数は順調で、第4四半期のアップルの利益と収益の伸びを牽引する可能性が高く、iPhone 15 Pro Maxが今年第4四半期のアップルの成長の主な原動力になると予想。また、サプライチェーンで最も大きなボトルネックとなっている望遠カメラの受注という観点からも、iPhone 15 Pro Maxの今年の受注台数は3500万台に上方修正され、昨年の14 Pro Maxの出荷台数2800万台を大きく上回るとしている。
近年、中国のハイエンド・スマートフォン市場におけるアップルのシェア率が上昇している。調査会社IDCの今年上半期における統計によると、600ドル以上(約8万9000円)のハイエンド市場におけるアップルのシェア率は全体の3分の2以上を占め、67%に達しトップとなった。
しかし、先週のアップルの株価を見る限り、iPhone15の初動売上はアップルの株価を押し上げるには至らなかったようで、過去5取引日で5%以上下落した。
米金融大手モルガン・スタンレーは先週発表したリポートで、アップルの株価が短期的に回復すると予想しているものの、iPhone 15シリーズの全体的な需要を予約注文で判断するのは時期尚早だと注意を促している。
(中国経済新聞)