9月17日、中国の家庭用紙製品メーカー「中順潔柔紙業」（C＆S PAPER）のティッシュペーパー「潔柔」が、ライブスタジオで社員の操作ミスにより1箱56.9元（約1156円）の値段を6箱10元（約203円）としてしまった。大量の注文を招いて4万点以上が売り出され、1000万元以上（2億円以上）の損失を蒙った。

これについて中順潔柔は9月19日、「2023年9月17日、Tiktokでの注文価格がわれわれのミスにより原価より大幅に安いものとなってしまい、短時間で大量の注文を招いて会社の損失額は1000万元（2億円）に達した模様である。この件について緊急会議を開き、巨額の損失が発生したがわれわれの根本は誠意とお客様だ、ということで一致した。よって、この商品にアクセスしたすべてのお客様に対し、品物はすべて平常通りお届けすることを約束する」との声明を発表した。

公開資料によると中順潔柔は、研究開発から、生産、販売まで手掛けるグループ企業であり、中国のA株に最も初期に上場している。「潔柔」（C&S）、「太陽」（SUN）、「朶蕾蜜」（DOLEMI）を主力ブランドとし、取扱い商品はトイレットペーパー芯あり・芯なし、ティッシュペーパー、ポケットティッシュ、おてふき、ケア用品、乳幼児向け紙おむつ、コットンティッシュなどである。

また、2023年8月29日に発表された2023年上半年決算を見ると、売上高は前年比7.27%増の46.85億元（約951億円）、営業外利益控除後の純利益は66.59%減の7369万元（約14.96億円）となっている。

（中国経済新聞）