ムバダラ・インベストメント、北京に事務所を開設

2023/09/14 21:00

UAEの主権財産ファンドで、首都アブダビに本社を構える「ムバダラ・インベストメント(Mubadala)」が、このほど北京事務所の開所式を行った。同社にとってニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、モスクワ、リオデジャネイロに次ぐ6か所目の海外事務所となり、中東主権のファンドによる中国展開が新たなステップに入ったことになる。

中国語で示されたムバダラの最新のホームページを見ると、2015年に中国に進出し、国家開発銀行、国家外貨管理局とともに100億ドル(約1.47兆円)を出資して共同ファンドおよび中国投資のビジネス事業を発足させた。

ムバダラは、現在の中国への投資規模は5億ドル(約737億円)ないし25億ドル(約3684億円)で、上場会社である快手、BOSS直聘、小鵬汽車(Xiaopeng)など有名どころに投資している。

ホームページによると、中国のスタッフは現在、責任者のムハンマド·アブドゥル氏を含む計7人で、直接投資やファンド投資を手掛けている。

ムバダラは、主権財産ファンドとしてUAEではアブダビ投資局に次ぐもので、資産管理規模は2760億ドル(約40.68兆円)、また中東全体でも5番目の規模を誇る。

(中国経済新聞)