酒類業界は調整期に入り、首位の酒類企業の業績は依然として堅調だ。
大手酒造メーカー・五粮液有限公司(以下、五粮液)は8月25日夜の2023年上半期決算で、上半期の売上高は前年同期比10.39%増の455億600万元(約9153億2422万円)、純利益は前年同期比12.83%増の170億3700万元(約3422億8224万円)を達成したと発表した。
同日、五粮液の経営陣は、下半期も引き続き「高品質のマーケティングを核心」とすると明らかにした。アナリストによると、同社は強力なマーケティング力の下、上半期は甘粛省や湖南省で在庫率6%未満を維持している。
同社の上半期におけるアルコール製品の売上高は、前年同期比8.77パーセント増の418億9200万元(約8416億3218万円)。上半期の売上総利益率も0.75ポイント増加した。また上半期における販売代理店数は、2,432社で前年同期より28社増加。販売先Top5の売上高は75億7700万元で、総売上高の16.65%を占めた。
同社は商品開発にも力を入れており、上半期には12種類のサンプルと価格の設定を完了。ボアオ・アジア・フォーラム、APEC、上場企業協会以外にも、宜賓、成都、広州、上海、南京などで50回以上のプロモーション活動を行い、ビジネスシーンにおける同社の影響力をさらに拡大させている。
他にも五粮液は、再生可能エネルギーに目を向け、2023年4月に、鍾道遠氏を法定代表者として資本金10億元(約200億円)で「四川五粮液新能源投資有限責任公司」を発足。新興エネルギーの技術開発、エネルギーパフォーマンス契約、潤滑油の販売、ガス事業などを手掛け、株式情報によると四川省宜賓五粮液集団の100%出資となっている。
(中国経済新聞)