韓国の大手芸能事務所「SMエンターテインメント」の創業者で元総括プロディーサー・李秀満(イ・スマン)氏が、中国で新人アーティストの発掘に乗り出した。
韓国メディアは7月10日、李秀満(イ・スマン)氏が、新世代のアーティストを発掘・育成するため中国・北京で10代の少年を対象にオーディションを開催していると報じた。イ・スマン氏の親友である金漢久(キム・ハング)氏も同行し全日程に参加していると見られている。
「SMエンタ―テイメント」創業者のイ・スマン氏(70歳)は、総括プロデューサーとして東方神起、BOA(ボア)、少女時代、EXO(エクソ)など多数の人気アーティストを輩出しK-POPブームの生みの親としても知られる人物だ。元々、韓国を代表するシンガーソングライターで、その後数多くのテレビやラジオで司会やパーソナリティーを務め人気を博していた。1995年にSMエンターテイメントを設立。2000年には韓国のエンターテイメント企業として初めてKOSDAQ(コスダック)に上場。その資金をもとに急成長を遂げ「韓国3大事務所」の1つとなった。
だが、2022年に入りイ・スマン氏と「SMエンターテイメント」共同代表者たちとの間で経営権をめぐり対立が勃発。最終的に同社はイ・スマン氏とのプロディース契約の早期終了を発表、事実上の解雇となった。
イ・スマン氏は今年に入り、自身が保有する「SMエンターテイメント」株式(約440億円)をBTSが所属する韓国の大手芸能事務所HYBEに売却。その後の動向が注目されてきた。
中国での新人発掘を開始したイ・スマン氏、どのようなアーティストが誕生するのか今から目が離せない。
(中国経済新聞)