中国の新浪微博 (Sina Weibo) で7月2日、「国営テレビ(CCTV)から歌手のツァイ・シュークンの映像が消えた」とのニュースがアクセス数トップになった。翌7月3日にはCCTVのニュース、動画サイトのiQIYI、北京衛星テレビの公式ブログ、CCTVアプリで、本人に関する検索ができなくなっている。
ツァイ・シュークンは、1998年浙江省温州市生まれのシンガーソングライター兼俳優である。2012年にバラエティー番組の「向上吧!少年」に参加して芸能界入りを果たし、2015年に中韓両国によるリアリティー番組「星動亜洲」のパート1、パート2に参加し、2016年10月に10人の男性アイドルユニットのSWINとして本格デビューをした。のちにプロダクションと契約を解除し、練習生として動画サイト・iQIYIの「偶像練習生」に参加して番組1位に立ち、NINE PERCENTのリーダーとなりセンターを務めた。
ところが今年6月26日、「2021年に女性Cと性的関係を結び、妊娠した相手に中絶をさせた」との情報が発覚した。
これについて、北京広告協会タレント広報規範委員会は7月1日夜に公式ブログで、「中国人男性歌手ツァイ○○の噂話に関するリスク情報」として、「この話は波紋を広げて一段と大きな騒ぎになっているので、契約先や芸能プロダクション、MCN事務所は十分にリスクコントロールをするように」と指示している。
また、国家企業信用情報公示システムによると、北京にあるツァイ・シュークン映像文化スタジオについて、6月28日に北京市通州区市場監督管理局が「登記先の住所または事業所と連絡がとれない」との理由で「経営異常」の対象としたとのことである。
(中国経済新聞)