人口が増え続けてきた四川省の成都は、15年ぶりに年間増加数が10万人を下回った。
成都市統計局が3月27日に発表した「2022年成都市の主な人口データに関する公告」によると、2022年末時点の常住人口は2126.8万人で、2021年より7.6万人、率にして0.4%の増加であった。
中国で現在、2000万人以上の都市は重慶、北京、上海、成都の4か所あり、2022年末時点の常住人口は重慶が3213.34万人、北京が2475.89万人、上海が2184.3万人で、前年比増加率は順に0.91万、-4.3万、-13.54万人となっている。
成都市の人口は過去10年以上にわたり大きく増え、2020年の第7回国勢調査では2000万の大台越えとなる2093.8万人に達した。2010年の第6回国勢調査からの増加数は、広東省の深セン市、広州市に次ぐ3番目に多い581.89万人であった。
成都市は2021年も引き続きかなりの人口増を示し、増加数は都市別で上位であった。2021年末時点で2119.2万人であり、第7回国勢調査、つまり2020年11月1日午前0時の時点から25.42万人の増加、そして2020年末に比べれば24.5万人、率にして1.17%の増加であった。
四川省および中国中西部の中心都市である成都市は一段と人が集結するようになり、省内における人口割合も大幅に増えている、国勢調査によると、四川省全体における成都市の人口割合は、2010年が18.80%、2020年には25.02%で、四川省の4人に1人が成都在住ということになる。
成都市の統計年鑑を見ると、21世紀に入ってからの20年余りで、2022年を除き増加人口が10万人以下だったのは2007年のみで、当時の人口は1257.9万人、前年末より9.4万人の増加であった。
(中国経済新聞)