中国最大手のオンライン旅行会社「トリップドットコム」(携程集団)が今日発表した、2022年の第4四半期および年間の監査前決算を見ると、売上高は前年比横ばいの200億元(約3919億円)であった。一方、中国国家統計局のデータによると、2022年の国内観光収入は前年比30%のマイナスであった。トリップドットコムは株主帰属の純利益が14億元(約274億円)となっている。
トリップドットコムの年間売上高を詳しく見ると、主力事業4分野のうち宿泊予約が74億元(約1450億円)、交通チケットが83億元(約1626億円)、観光・レジャーが7.97億元(約156億円)、出張管理が11億元(約216億円)となっている。国際航空運送協会(IATA)の最新データによると、2022年の世界の航空便利用者数は前年比64.4%の増加であり、こうした海外での航空市場の急速な回復を受けたトリップドットコム国際事業は、2022年第4四半期の航空券予約が前年同期比80%以上の伸びを示した。
2022年第4四半期は海外旅行を後押しするような政策が相次ぎ打ち出され、急速な回復を見せた中で、トリップドットコムの海外行き航空券の予約が前年同期比で200%以上も増え、海外のホテル予約も同じく140%増となっている。
トリップドットコムの創業者の1人である取締役会の梁建章会長は、「海外で観光市場が急激な回復ぶりを見せており、世界の観光業は2022年が転換点となった」と述べた。
(中国経済新聞)