中国では2022年12月8日から2023年1月12日まで、新型コロナウイルス感染により全国の医療機関で59938人が死亡した。
中国国務院のコロナ対策本部は1月14日、感染リスク層の健康維持に関する状況について発表会を行い、この中で、「新十条」と呼ばれる「感染対策のさらなる改善の実施に関する通達」としての10項目が発表された2022年12月7日以降の死者の数が公表された。
コロナが原因で死亡した59938人のうち、感染に伴う呼吸機能不全によるものが5503人で、基礎疾患の合併によるものが54435人であった。
死者の平均年齢は80.3歳で、65歳以上が90.1%を占め、そのうち80歳以上が56.5%であった。また循環器疾患、腫瘍の末期、脳血管疾患、呼吸器疾患、代謝性疾患、腎機能不全といった基礎疾患の合併症による死者が90%以上であった。
国家衛生健康委員会医政局の焦雅輝(Jiao Yahui)局長は、「データを見ると、重症となった感染者の特徴として、まず高齢者が中心であり、最高で105歳、平均75.5歳、60歳以上が89.6%である。また様々な基礎疾患の合併によるケースが多く、発症疾患が1種類の人が40.7%、2種類が24.6%,3種類以上が34.8%となっている。これらの基礎疾患は主に循環器疾患、内分泌疾患、呼吸器疾患である」と述べた。
衛生健康委員会のデータによると、発熱外来の患者数は2022年の12月23日がピークで、その2週間後に病院などでのコロナ陽性の重症患者数もピークとなり、その後は緩やかに減り続けている。この中で1月12日の重症患者は、基礎疾患との合併によるものがのべ9.7万人で全体の92.8%を占め、コロナ感染での重症者は同じく7%の7357人であった。
(中国経済新聞)