不動産大手の恒大、深セン湾の本社予定地を譲渡 公示価格は1464億円

2022/11/13 17:15

11月11日、広東省深センの公共資源取引センターで、南山深湾にある土地区画T208-0054の使用権が譲渡人の依頼により競売されることになった。面積は10376.82平方メートルで、公示価格は約75.4億元(約1464億円)という。

この区画T208-0054は、不動産大手の恒大地産集団が2017年12月に55.52億元(約1084億円)で手に入れたもので、利用年数は30年で商業・サービス業用という。当初は恒大の大型本社社屋とする予定であったが、資金問題が発生して2021年9月に建設工事がストップしている。

恒大の公開資料によると、深セン湾の本社がちょうどこの土地を手に入れた2017年の6月1日に、本社の登記上所在地を広州市から深セン市南山区海徳三道126号卓越後海金融中心3901室に変更している。

ところが2021年に債務問題が発生し、複数の部署を広州にある恒大中心オフィスに戻した。その後2022年1月10日に、深センの本社ビルから撤退したとの情報が伝わった。恒大はその際、「費用節減のため2021年12月に卓越後海の退居手続きを行い、深センの自社管理オフィスに移転した」と公式発表している。登記所在地は変更なくそのまま深センである。

恒大のホームページでは、本社の所在地が今なお「深セン市南山区海徳三道126号」となっている。

(中国経済新聞)