ウォーレン・バフェット氏が3度に渡るBYD株売却、総額は約261億円

2022/11/6 09:00

香港証券取引所に提出された文書によると、ウォーレン・バフェット氏が会長兼CEOを務める米投資会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)は11月1日に中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)H株を169.87香港ドル(約3172円)で3297万株売却し、保有比率は17.92%に低下した。BYD株の売却は今回が3回目で、全体の売却額は14億香港ドル(約261億円)に上った。

今年第3四半期以降、ウォーレン・バフェット氏は保有するBYD株の売却を進めている。8月に入り、バークシャー・ハサウェイはBYD株の売却を開始し、8月24日に平均売却価格277.1016香港ドル(約5178円)で133万株を売り、3.69億香港ドル(約68億円)を現金化した。

9月1日には、1株あたり平均売却価格262.7243香港ドル(約4909円)で1176万株を売却し、4.5億香港ドル(約841億円)を現金化した。2回の売却により、バークシャー・ハサウェイが保有するBYDのH株は20.49%から18.87%に低下した。

11月1日に行われた3回目の売却で保有比率は17.92%に低下し、バークシャー・ハサウェイは14億香港ドル(約261億円)を現金化している。しかし、業界関係者は、バークシャー・ハサウェイによる継続的なBYD株の売却は、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフラ抑制のための利上げによる混乱と為替レートの下落圧力による影響下での通常の調整であると考えている。

ウォーレン・バフェット氏がBYD株を売却する一方で、BYDは傑出した業績で成長著しい。11月3日、中国乗用車市場情信息聯席会(China Passenger Cars Association: CPCA)は、10月における全国乗用車メーカーの新エネルギー車(NEV)卸売販売台数を発表した。 データによると、BYDは21.75万台、前年比144・7%増で1位、2位のテスラ(7.17万台)に3倍近い差をつけている。

(中国経済新聞)