中国の食品メーカー「海天味業」(Haitian Flavouring & Food Co、ブランド:HADAY)が製造したしょうゆの原材料について、「輸出品は水、大豆、小麦、食塩など自然物のみが記載されているが、国内品はかなりの添加剤が入っている」と伝える動画が論議を呼んでいる。
これについて海天味業は9月30日夜、公式ブログで、「ショートビデオで食品安全性に対する消費者心理を利用して心配感やパニックを巻き起こそうとし、ネット上でデマを拡散させている。会社のイメージを著しく傷つけるもので、名誉の重大な侵害にあたる」とのコメントを発表した。
海天味業は、「すべての商品は『食品安全法』を守って生産しており、食品添加剤の使用やその表示は中国の一般的法規に従っている。今回、デマで中傷を狙った動画のアカウントに対し、弁護士を派遣して証拠調べを進めている」と表明している。
海天味業のコメントに対して、アクセス稼ぎが目当ての動画もあるとして支持する意見もあれば、国内規格などは建前であって「輸出品の原材料一覧に添加剤が書かれていない理由を説明するべきだ」という声や、「無知だとか心配だとか関係なく、どっちみち使うつもりはない」とのコメントも見られる。
ショートビデオなどSNSの普及は、企業経営に大きな影響を及ぼす時代と言える。
海天味業は「中国老舗ブランド」企業の 1 つであり、 生産する製品は、醤油、オイスターソース、料理酒、調味料ソース、チキンエキスなど300種類以上。2014年上場し、当社の株価はこの5年間で6倍になり、時価総額は2700億元を超えた。
(中国経済新聞)