上海は、コロナの影響を受けながらも世界各地から優れた人材が続々と集まっており、2021年における優秀科学者の数は2012年に比べて8000人以上、率にして283.5%増えている。
上海で8月27日に2022浦江革新フォーラムが行われ、この中で「2022『理想都市』世界優秀科学者分析報告」として、2021年における優秀科学者の多い世界20都市が発表された。上位5か所は北京、上海、ニューヨーク、ロンドン、ボストンの順で、香港が10位、深センが14位であった。北京や上海はこのところ世界的に科学者が集結する場になりつつある。
これら20都市について2012-2021年における論文の合計件数から見た学術貢献度の科学者Top 2000人について、多い順に北京、ボストン、ニューヨーク、ロンドン、モスクワで、上海が13位、香港が14位、深センが17位であった。
また、2012-2021年におけるこれら20都市の科学者の年間統計によると、この10年間の増加人数は多い順に北京、上海、ロンドン、ニューヨーク、深センであった。北京、上海、香港、深センの合計数は2021年から2012年にかけて約3.5倍に増えており、中でも上海は8000人以上、率にして283.5%の増加でほぼ3.8倍に達し、最近は特に人材が一段と集結する傾向を示している。
ただし人材の中身を見ると、上海や北京など中国の大都市は欧米先進国の中心都市に比べて多元性に欠けており、世界的な魅力や開放性、包容性が劣っていることがわかる。中国各都市は先進国の中心都市と比べて、世界各地から様々な人材を集めるための取り組みが必要と思われる。
(中国経済新聞)