「AIでホテル予約」が急拡大 中国の大型連休、旅行消費に新たな波

2026/10/8 12:30

中国の生活情報・サービスプラットフォーム「抖音生活服务」は10月7日、「2026年中秋節・国慶節消費報告」を発表した。報告によると、中秋節と国慶節が重なる大型連休期間中、オフライン消費が活況を呈し、抖音の団体購入サービス「抖音団購」*の注文件数は前年同期比53%増加した。

*抖音団購(Douyin Group Buying)は、中国のショート動画アプリ「抖音(Douyin、国内版Tiktok)」内で提供されている店舗・サービス向けの共同購入型サービスです。

分野別では、飲食関連の注文件数が前年同期比61%超増加したほか、ホテル・旅行関連も42%増加。特にホテル・旅館の注文件数は約79%増と、大幅な伸びを記録した。

今回の連休では、近場でのレジャーを楽しむ「ローカル消費」と、遠方への旅行需要がともに拡大した。オンライン上のコンテンツが実店舗での消費を引き続き促進するなか、ユーザーのニーズも単なる「視聴」から、実際にサービスや観光を体験する「深い参加」へと変化しており、体験型消費が主流になりつつあるという。

また、連休中は新たな消費シーンや流入経路が消費拡大を後押しした。抖音傘下の「抖省省」アプリでは、観光施設の団体購入の1日平均取引件数が142%増加した。

なかでも注目を集めたのがAIを活用した新たな消費導線だ。AI経由の入口が、今回初めて大型連休の消費シーンとして存在感を示し、旅行関連消費を押し上げた。AIアシスタント「豆包」を通じたホテル予約では、注文件数が前月比56%超増加。都市別では成都、北京、西安の注文が最も多かった。

さらに、旅行向けサービス「66旅游卡」は重慶、成都、杭州など10都市で展開され、国慶節期間中の同カードを利用したホテル宿泊件数は前月比84%超増加した。

今回のデータからは、従来型のオンライン予約やコンテンツ閲覧に加え、AIを新たな消費の入口として活用する動きが広がっていることがうかがえる。AIによる情報検索や予約サービスが、今後の旅行・ホテルなどの消費行動にどのような変化をもたらすか、注目される。

(中国経済新聞)